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新選組の史実。結成から隊名由来・応募資格・主要メンバーや組織編成・隊服などを解説しています。

新選組あれこれ 第6号

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新選組の主要メンバー

 

新選組あれこれ 第5号に掲げた編制の顔ぶれのうち、安藤、松原以外はすべて近藤の試衛館道場ゆかりの面々であり、彼らが新選組の主要メンバーでした。今回からはその横顔を簡単に紹介していきます。年齢は元治元年の池田屋事件当時のものです。

 

永遠の局長、近藤勇(31歳)

 

新選組局長、幕府若年寄


天保五年(1834年)十月九日武州多摩郡上石原の豪農宮川家に生まれる。父は、久次郎。三男坊の勇は、幼名を勝五郎。後に勝太と改称する。村のガキ大将で、大きな木に登っては街道を往来する人に悪戯をして追いかけまわされる生い立ちがある。仲間たちからの信頼は厚い。幼少の頃から、将器を持ち合わせていた気質なのだろう。
天領(幕府直轄領)の多摩一帯は武張ったことを好み、自警の意味からも剣術が盛んであった。宮川家にある夜、強盗が押し入り、兄たちが気がつき、退治しようとしたところ、弟の勝太だけが「押し入ったときは連中は気が立っているので手強い。物を盗りつくして逃げる時には、気が緩むのでその時に退治しよう」と冷静に言い、その通りに兄弟で見事賊を退治してのけたのである。この事が天然理心流三代目近藤周助の耳に届き、見初められたと言う。
寛永二年、周助の生家、島崎家の養子となり、その後に周助の養子となり、試衛館道場主近藤勇藤原昌宜を名乗る事となる。
万延元年三月二十九日、清水家の近習番松井八十五郎の娘、常を娶る。文久元年八月二十七日、理心流宗家四代目襲名披露を府中の六所宮(大国魂神社)の東広場で執り行なった。
若き新当主近藤勇の人柄と、尊攘の議論で政治サロン化した他道場にはない、「気組」で敵を制するという天然理心流の純朴な剣にひかれ、本来の門人たちのみでなく、他流を学んだ剣客たちが多く食客となる。天然理心流は多摩の豪農層に支援を受け続けており、出稽古先は多く、食うに困ることはなかった。しかし幕府が講武所の剣術教授を募った時、候補に上がった勇は農民の出身ゆえか、採用される事はなく無念をのむ。
文久三年 幕府の浪士隊に加盟上洛。宿割方として先発した。清河八郎の帰府に従わず残
留。会津藩御預となり壬生浪士組を結成す。八月十八日の政変に出陣し武家伝奏から「新選組」の名を授かる。当初は三局長制であったが、芹沢鴨新見錦を粛正後、近藤勇が唯一の局長となってからが新選組の本領発揮である。勇の志すところは尽忠報国、佐幕にあっての尊皇攘夷の魁となる事、であり、市中見廻りのみに従事する現況に満足していたわけではなかった。長州勢力の失地回復のため、祇園祭に乗じて京都に放火し要人を暗殺するという、不穏な浪士達の計画を知った勇は、元治元年六月五日、三条小橋の池田屋に自ら白刃を奮って小人数で斬り込み、一網打尽にする。「今宵の虎徹は・・・」の台詞は言ったのかどうか?この一夜にして、新選組は最強の剣客集団として勇名を轟かせた。勇の京都での存在も、次第に一介の浪士の長ではなく、重くなってゆく。下戸で、酒の席では自分の拳骨を口に入れてみせるのを芸にしていたという武骨な勇にとっては、気の張る場面も続いたことであろう。
慶応三年 新選組の百五名の隊士たちは、正式に幕府召し抱えの直参となる。
薩摩、伊予、土佐、越前の四候会議に同席した際には、勇は四候を窘め「親藩たる以上は、たとえ幕府に非があろうともこれを庇護すべきなのに、外藩に雷同するがごときは不可解なり」と松平春嶽を批判した。これこそ、本来の武士道である。
「長州討伐は朝廷の裁許を仰いだ事により幕府に非はない。ここに至り妄挙というのは、先帝を軽蔑、前将軍を踏みつけた暴言である。公武合体。朝幕の決議を貫くことこそ肝要」と言いきり、尊皇佐幕の立場で公武合体論を推進する。賀陽宮が、将軍の腹心(原市之進)の後継に勇を推したのは、大いに評価すべきである。
この年の十二月十八日、伏見街道藤森神社付近で、高台寺党残党に襲われ、肩を撃ち抜かれるが、気丈な勇は馬でその場を逃れる。鳥羽伏見の戦いに敗れた幕臣は朝敵の汚名をきせられたまま、江戸に撤退。新政府の東山道軍下向に際し、幕府は徳川古来の重要な拠点として新選組甲府城鎮撫を指示し、勇に若年寄格大久保剛を称えさせる。しかし甲州勝沼の戦に敗れ、再起をかけて大和と改称。幕臣として、徳川家と慶喜の処遇を見届けるため、勇はなおも会津出発の前に関東に留まり、下総流山に陣を構えるも敵襲に遭い、他の隊士を逃がす為に、自ら軍門に降る。
慶応四年四月二十五日、汚名をきせられ武士の切腹を許されぬまま、板橋平尾一里塚にて斬首。首級は京、三条河原でも晒された。その首級の行方は今もなお謎である。

 

本日は以上です。

 

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